私がまだ子供のころの話です。断食道場を営んでいる北島家ではカゼをひくことはタブーです。
もしもカゼを引くと、父から断食命令が出てしまいます。
おい光子!昭博はギャーケしたとか!
そんない今日から飯なしにしとけ!
佐賀弁なので標準語に訳すと・・・
おい光子!昭博はカゼひいたのか?
じゃあ今日からご飯はなしにしといて!
※ちなみに光子は母の名前で昭博は私です。
いや~っ!正直、食べ盛りの頃に断食はきつかったです!
でも、断食しないとカゼは治らないというのが父の持論でしたから、そのルールは北島家では絶対なんです。
だから私たちは、カゼになっても必死に風邪をひいていないふりをしていました^^;
今ならなぜカゼをひいたら断食なのかが分ります。
ひとつは、カゼのウィルスを繁殖させて培養するのには動物性の栄養が必要ですよね。酵素断食をすると、カゼ菌に栄養を与えないのでウィルスが繁殖しないのです。
もうひとつは内臓が休憩できることによって逆に体力が回復するという点です。
病気をしたらしっかり食べろというのが定説ですが、本来野生動物は具合が悪いほど食事をせずに内臓を休めて回復を待ちます。
人間も動物ですから具合が悪い時は無理に食べないほうが良いということです。
北島まぁ北島家ほど厳しくする必要はないとは思いますが…
子供がカゼをひくと食欲がなくなるのはその本能の為なので、無理に食べさせないほうがいいという場合もあります。